うららが私に言った

「私ね、好きな人いるんだ
ずっと好きな人…」



ドキってした
もしかして春?
春だったらどうしよう…

両思いだったらどうすればいいんだろ
応援できる?
きっとできない…



「だ、だれ?私の知ってる人?」


「うん!よく知ってる人!」


あぁもう、どうにでもなれ!!



「秋人…なんだ、好きな人」





「え、ええええ?!」





「えー!そんなに驚くこと?!
やっぱ似合わないのかな…」



「違う…!!春だと思って!!」



「春!?違うよ?!それはこころでしょ??」



うららにはバレていたみたい
私が春のことを好きなこと





安心したのかほっとしたのか
私は泣いてしまった



うららは驚いていたけど
ずっと隣にいてくれた




この日の夜私は自分が誰よりも嫌いになった