梨奈sied
ショックだった。
真琴くんは、優しくていつも一生懸命で…あたしがわがまま言ったときは真琴くんは文句を言うけど、結局は受け入れてくれる。
だから、甘えていた。
きっと、真琴くんはあたしを信じてくれるって。
でも、それは違ったんだ。
真琴くんは、あたしのことをはじめから信じてなかったんだ。
『あぁ…やっぱり、ちょっと悲しいなあ…はは…』
頰から流れる一筋の涙が足元に雫となって落ちた。
裸足で出てきた…なのに、あたしの足は汚れていない。
それを見て、理解する。
『あたし…死んでるんだった…はは』
汚れてよ…おねがい…あたしがいたって証拠を頂戴…
『どうして!?どうして!!どうして!どうして、、汚れてないの?!あたし!真琴くんに見えたよ?!はじめてだったのに、、、!』
はじめて、人といて楽しいと思えたの。
はじめて、人とあんなにも笑ったの。
やだよ……やだ。
『いやあああぁぁぁぁ…!!』
あたし、どうして死んだの…


