春、クラス替え、高校2年。
みんなはこの時期が恋のチャンスという…


「んねぇ…なんで1年ごとにクラス替え
しないといけないの…??」

私は廊下を歩きながら2人の幼馴染に疑問をぶつけた。

「んー、恋人作りのためとか?w」

この答えが見つかんなかった子は
幼馴染のみずっきー。

「違うだろ、多分思い出作りのためだろ?」

正論(?)をいったのは
幼馴染のかっきー。

「…もうなんでもいいや。
みずっきー、マスクちょうだい。」

「ダメだよ!あんたは顔が可愛いんだから!!
顔が武器なのに隠すなんて」

「顔を武器って言わないでよ…」

高校1年生は目立ちたくなく、
ピンクのマスクに頼りっぱなしだった。
まぁまぁ私なりには充実してたんだけどなぁ…

「おーい、マスクの話はいいから早く入ろーぜ」

「へいへーい」

私は廊下に張り出されてた席の表を見た。

私の席…私の席…
サ行だから真ん中だなぁ…

そんなことを思ってたら____

「えッ!?実夜くんッ!?」


私の隣の席は
いつもキラキラした人気者のイケメン男子の名前でした。