言いたいこと全部言え?
そんなの私に出来るわけないよ。
結局私は一人じゃ何も出来ないただの子供なんだから。
そんなこと界君に助けられるたびに思うよ。
界君は私が変えてるって言うけどちがう。
界君が変えてくれてるんだもん。
今もそう。そうやって言い残してくれた。
だから私は勇気が出た。
今度こそ
私が変えるんだ。
「…華奈」
「…」
「私、華奈が嫌い」
「…知ってるよ…もう界行っちゃったから私も行くね…」
「待って!お願いだからきいて…」
教室へ戻ろうとする華奈の腕を掴む。
「私が嫌いなら何したってもう変わらないんだからいいじゃん!」
ひどく顔をくしゃくしゃにして華奈が言う。
「…そんなことないよ」
「なんでそうなんの?変わらないものは変わらないの。過去だってそうでしょ?変えられないんだよ」
「確かに過去は変えられないよ。でもね、過去を上書きすることは出来るんだよ!」
「悪すぎる過去は変えられないんだよ!もう絶対変わらないものなの」
「違うって!もし変えられなくても私が絶対に変えてみせるから!」
「変えられるもんなら私だって変えたいよ!夏織に悪いことしちゃったんだもん。夏織悪くないのにさ…」
「華奈だって悪くないよ。あのさ、訂正してもいい?」
「なにを?」
「私ね、華奈のこと大好きだよ」
私の頬を伝ってほろほろと流れる涙。華奈も同じようにして泣く。
「私もね、夏織のことだーいすきだよ」
「ふふ…」
「あはははっ…もう私ら何だったんだろうね」
二人でまた笑い合えて本当に嬉しい。
「ねぇ、なんかこんな時にごめんだけど…そういえばさ、今…授業中じゃん!」
今学校にいることすら忘れていた私は華奈の一言で焦り出す。
でも、そんなことよりも華奈と仲直りできたことが私にとって幸せなんだよ。
「遅刻だけど行くよ!夏織!」
さっきまで呼ばれてた星野さん…
それが今は夏織ってまた前のように呼んでくれてそれだけでも私は嬉しさを感じる。
「うん!」
そんなの私に出来るわけないよ。
結局私は一人じゃ何も出来ないただの子供なんだから。
そんなこと界君に助けられるたびに思うよ。
界君は私が変えてるって言うけどちがう。
界君が変えてくれてるんだもん。
今もそう。そうやって言い残してくれた。
だから私は勇気が出た。
今度こそ
私が変えるんだ。
「…華奈」
「…」
「私、華奈が嫌い」
「…知ってるよ…もう界行っちゃったから私も行くね…」
「待って!お願いだからきいて…」
教室へ戻ろうとする華奈の腕を掴む。
「私が嫌いなら何したってもう変わらないんだからいいじゃん!」
ひどく顔をくしゃくしゃにして華奈が言う。
「…そんなことないよ」
「なんでそうなんの?変わらないものは変わらないの。過去だってそうでしょ?変えられないんだよ」
「確かに過去は変えられないよ。でもね、過去を上書きすることは出来るんだよ!」
「悪すぎる過去は変えられないんだよ!もう絶対変わらないものなの」
「違うって!もし変えられなくても私が絶対に変えてみせるから!」
「変えられるもんなら私だって変えたいよ!夏織に悪いことしちゃったんだもん。夏織悪くないのにさ…」
「華奈だって悪くないよ。あのさ、訂正してもいい?」
「なにを?」
「私ね、華奈のこと大好きだよ」
私の頬を伝ってほろほろと流れる涙。華奈も同じようにして泣く。
「私もね、夏織のことだーいすきだよ」
「ふふ…」
「あはははっ…もう私ら何だったんだろうね」
二人でまた笑い合えて本当に嬉しい。
「ねぇ、なんかこんな時にごめんだけど…そういえばさ、今…授業中じゃん!」
今学校にいることすら忘れていた私は華奈の一言で焦り出す。
でも、そんなことよりも華奈と仲直りできたことが私にとって幸せなんだよ。
「遅刻だけど行くよ!夏織!」
さっきまで呼ばれてた星野さん…
それが今は夏織ってまた前のように呼んでくれてそれだけでも私は嬉しさを感じる。
「うん!」
