……って私が探してるのは美咲と颯太!!



また美咲に心配かけちゃったよ……




ガシッ!




「え?」


「ねぇほんとどこ行こうとしてんの?」




ーーーーーー颯太?



「颯太ぁ!!」



颯太の手をぎゅっと握る。



「っえ?ええ!?」




それから颯太の顔が赤く染まる。




「だってずっと探して……」

「めい、方向音痴だもんな」

「そんなことっ!!」


全然あるけどね……





「で?俺にそんなに会いたかった?」

意地悪に颯太は笑う。




その笑顔に見つめられてつい
体温が上がる。



「っ!いや……っ……


かっ……っこよかっ…………た」




かっこいい1つの言葉に詰まって……



「ま、勝てたのもめいのおかげか」

「……え?わたし……?」

「最後のシュート……



あれ、めいのおかげだから」

「……!!もしかしてあれ聞こえ……」

「あたりめぇだろ……

でも、あれがなかったら入ってないし……」




……私のおかげ……?




颯太の、チームの役に立てた……?





それだけでなんか…




カァ……顔が熱いよ……っ





颯太を見上げると、


颯太も顔が真っ赤だった。


なんか……

「……っはは!!」

「……なんだよ」






「……私たち2人ともトマトだねっ!!」

「……っ!!トマトって……

っははっ!!!!」


颯太がおもわず吹き出す。


「……でしょ?」

「確かにな!」



その後、私は第2試合を見て



圧巻の160 対 79という数字で勝っちゃう



このチームのために何か一つでも




役に立てるならいいのに……





って考えちゃうんだ。