カチャ……



颯太の部屋を開けると……




ーーーーやっぱり。



「おにぃちゃんの部屋きたないでしょ〜」
「だからノアも入らないの〜」

「……うんめっちゃ汚い……」



……颯太のが脱ぎ散らかした服と
少年漫画が転がってるし……


「めいちゃーん……って颯太ったら
また部屋汚くしてるんでしょ!!
あの子ったら!!!」

「……あはは……私はもう見慣れてるので」
……と誤魔化す。



でも、ホントに見慣れてるんだけどね……


よし。
片付けるか!!

「じゃあ、私はいまから颯太の片付けでも
しようかなぁ〜……」

「ノアもする!!!」

「よし!!片付けるぞ〜!!」



……片付けて初めて15分。


「よし、OKかなぁ」

「うん!!ノア、お兄ちゃんのこんな綺麗な部屋初めて見たかも!!」

「……あはは」

って妹にそんなこと言われるなんて
颯太ったらまったく……



ガチャ……



「……ただいま」

「あ!!お兄ちゃんだぁ!!」

「……おじゃましてまーす」

「っ!めい!!!」

「部屋汚すぎだからホント」

「 ……っ!!」

「もー片付けといた!!」

「何から何までありがとございます」

「どういたしまして」



小話をしながら颯太と笑いあっていたら
「ノアお邪魔だからバイバイ〜」
ノアちゃんがにやにやして出ていった。


お邪魔なんて全然なのに……



「……なぁ明後日、試合見に来ねぇ?」



颯太が私に背を向けて言う。



……耳真っ赤だし……。



「……迷惑……じゃなければ……」



「……っ!迷惑なわけ!!逆に……」


振り向いて真っ赤な顔で
ブツブツ颯太は言ってる……



「じゃあ……行こうかな」

「……っ!!!まじ!!??」

「マジ」

「っしゃ!」




ガッツポーズしてるし……

そんなに……嬉しい?……
私が来るから……?






なんてね。
人が多い方が盛り上がるもんね。



うーん……明後日かぁ

美咲とでも行こうかなぁ……

どんなカッコしていこうかなぁ……




可愛く……って
気取る必要ないよね!?