気づけば体育祭まであと一週間。



めいとはあれから踏み込んだ話、
一切できてねぇな...



俺は.....

体育祭でハチマキだって....「めいちゃん!!俺とハチマキ交換しねぇ!?!?」





!?




その声に思わず振り返ると
そこには大勢の男子の集団が
めいの席に集まってやがる。



しかも3年の先輩までいるし。



まじでめいモテ過ぎだろ.....



いやそりゃ可愛くて...あんな美少女
どこで見当たるんだよって感じだし...


それに、生徒会長で好成績、
男子バスケ部のマネージャーでもあり、
運動神経だってズバ抜けて良くて



性格もあの穏やかな感じで
女子男子共に友達からの信用も信頼もある。




まじで漫画からでてきたのかよって
思うくらいの完璧少女つーか?



まあ強いて欠点言うなら






天然すぎるんだよ...まじ.....






めいは言い寄られて、
耳を赤くしながら
あたふたしている。



めいのことだから断れてないんだろーな.....
『うーん...そういうのあんまり...』
とか言って。




それだから去年は
体育祭に行列になってめいのハチマキ合戦
だったじゃねーかよ...



まあ結局俺が貰ったけどな!!!!




って馬鹿か俺は!!

今回は...



今回こそは.....


めいに気持ち伝えた上で
ちゃんと好きになってもらってから
受け取ってほしいんだよ!!



だからこそ今の状態はまず...「あーあ。
今年は合戦も何もハチマキはもう渡したい奴いるんだってよ...




めいちゃん。」




めいの周りにいた男子の声が耳に入る。




...嘘だろ?めいが?渡したい奴がいる?





「えーまじかよ!俺、めいちゃん狙いだったのによ〜」
「はっ〜お前が狙ったところで
貰えねーからよ!」
「うるせーな!」



めいの周りにいた男子がだんだんと少なくなって、めいの表情が見えてくる。




.......っ!




なんつー顔してんだよあいつは。





めいは耳から顔まで全部真っ赤にして
口をぽかーっと空けて
手を頬に当ててぽやーっとしている。






あー.....これがめいの恋する姿つーことかよ。




俺はそいつに負けたつーことかよ!


くっ.....いやこんなめいみたら
余計諦めらんねぇよ!





.......?





相手誰だよ!!