あぁ、どうやって告白しよう……
めいのことだから、直接、好きだったって言わねぇと伝わんねぇよなぁ……

そんなことを考えてると

……ガチャッ……

「…颯太!髪乾かしてないの!?!?」
「風邪ひくよ!!」

そういってドライヤーを俺の手元から取って
「特別に私がかけてあげる」
とかにやにやしながら準備し始めた。

……ブォォン……


ドライヤーのうるさい音とは反対に
……優しくめいの手が俺の頭に触れる…

それだけで俺の心臓の音は早くなって……
「……めい」
呼んでもドライヤーの音にかき消されて、
めいの耳には聞こえてない。

……カチッ……

ドライヤーの音が突然止まる。
「はい!颯太は終わり!次は私〜」
「シャンプーいい匂いだったなぁ〜」

ぶつぶついいながらドライヤーを自分でかけようとするめいの手を奪って

「……俺がめいのドライヤーする」

「へ?……颯太が?え!いいの!!」
「やった!!!わーい!!久しぶりなんだあ誰かにドライヤーかけてもらうの〜!!」

ほら、やっぱこれだ。
他の女にやったらドキッてする所をいつも
めいはしれーっと返してくるんだよ…

……ブォォン……

またドライヤーのうるさい音が響く。
めいのサラサラな胸近くまである愛おしい髪を俺の手先をくぐり抜ける。

めいの髪は少し癖っ毛。
短い髪にするとすごい跳ねる。だから、
今みたいに髪を少し伸ばして癖っ毛を隠している。

それはほかの奴は知らないことで
特別感があってなんか……いい。