颯太………………




「…………。」

「………………。」






どうしよう…………昨日のことから


上手く声がだせ……な……い



話しかけれな……いよ……






キーンコーンカーンコーン






チャイムが鳴って私の緊張は少しほぐれる



でも……でも……


話したいのに……伝えたいのに……



言葉にならない……




どうしたら…………










「めい」


…………颯太?




「え……っと……はい……っ」






……ダメだわたし今凄く緊張して……



「呼んでる」




「……え?」




呼んでる……?




「尚が」


「尚?」




今の私は何もかも全然頭に入ってこない。




「だから……」

そう言いながら颯太はドアを指さす。


颯太の指さす方向を、見るとそこには
尚が手を招きながら私を呼んでいた。




「あ……っ……颯太ありが…と…」



昨日の今日で……
ダメだ言葉が詰まる……





「……ん」

颯太はいつも通り、ん という返事をして
私からそっぽ向いてしまった