────数時間前



私は、透也とデートをするために、朝、早起きをした。



そして、私の一番お気に入りのワンピースを着て、家を出た。



透也、可愛いって言ってくれるかな・・・?



そんな淡い期待を胸に抱きながら、歩いていると、



「あ、杏奈ちゃんじゃん!」



突然、涼太先輩に話かけられた。



「あっ!涼太先輩っ!何してるんですか?」



偶然会ったことに驚きながら、そんな事を聞いた。



「んー、散歩?それよりさー、杏奈、今から遊ぼうよ!」