私が続きを言おうとすると、



「でもとかいらねーんだよ。俺と約束してたのに他の男と遊んで?はっ、やっぱ最低だな。」



透也は私のことを馬鹿にしたような、本当に酷い、と訴えかけてるような、何とも言えない感じだった。



「じゃあな、お前、俺が今までに会った人の中で一番最低だよ。それに、一番────」



嫌い



その言葉を聞いた瞬間、私の頭は真っ白になった。



ガチャッ



私は、乱暴に閉められたドアの前にたたずんだ。



嫌い、その言葉が私の頭の中をグルグルと回っている。



透也は私が嫌い。



透也は、私が嫌い。



透也は、私が嫌い・・・。