「うん!」 私は、嬉しくて思わず顔を上げた。 「・・・」 そしたら、透也は、なぜか無理して笑っていた。 泣くのをこらえているような、そんな顔。 前も、こんな顔をしていた。 「と、うや・・・?」 「楽しみだな・・・」 透也は、どこか遠くを見ているような顔。 何かを懐かしむような・・・ 「じゃあ、俺もう寝るから。」 そう言って、透也は立ち上がった。 「あ、うん」 なんかスッキリしない。