私はそう叫んで、教室を飛び出した。



「おいっ、待てよ!」



後ろから、透也が叫ぶ声が聞こえるけど、私は無視する。



はぁはぁ



私はとにかく走る。



でも、透也はなんで2回も私にキスなんてしたんだろ



キスは、好きな人からされると、とても幸せなもの。



でも、彼女がいる人にキスされても、ただ苦しいだけ。



好きだからこそ、すごく苦しい。



辛くて、透也の事、今すぐにでも忘れたい。



だから避けてたのに・・・



さっきの事で、それももう台無しだ。



私は、もっと透也の事、好きになってしまったんだから。