どこ行こ・・・ 行き先を決めていない私の足は、自然と中庭に向かっていた。 ────私は、中庭にあるベンチに座った。 朝はとりあえず透也の事避けれたけど・・・ こんな調子がずっと続く、なんて考えたら、気が重い。 「・・・暇だな」 私が、ボソッと独り言を言った時・・・ 「杏奈ちゃん?こんな所で1人で何してんの?」 えっ! 後ろから聞こえてきた声に驚いて後ろを振り向くと、そこには・・・ 「河西くん?」 河西くんがいた。 「え、えと、気分転換かなー」