ガチャ・・・ 「杏奈?」 透也が、入って来た。 「あのさ、杏奈、夕食作ってよ」 「え・・・?私?」 私は、あまりお手伝いをしないから、料理は得意じゃない。 でも、料理が出来ないだけで、手先は器用だったりする。 「ん、俺も手伝うから。」 私に比べて、透也は料理が上手。 かっこいいし、料理が出来るんだから、女子が騒ぐ理由も分かる。