バンッ 私は、ホテルの中庭の扉を開ける。 夜だから、誰もいなかった。 はぁはぁ・・・ 走って来たので、息が切れる。 「やっぱり、叶わなっい恋な、んじゃんっ・・・」 そんな恋、諦めるしかないの・・・? どんなに頑張ったって、透也には彼女がいる。 「もう、無理じゃんっ」 こんなに好きなのに・・・ こんなに想っているのに・・・ 「ふっ・・・ぅ、うっ・・・」