もう少し経つと体育祭がある。正直僕は運動が苦手だ。

今日は体育祭実行委員会がある。この高校では毎年各学級委員長がやるらしい。

〇〇『今日、体育祭の種目決めるんだよね〜、クラスでまとまった?』

ナ『まとまったよ、確か、借り物競争。』

〇〇『えっ!?そうなの?うちのクラスも借り物競争だったよ』

ナ『借り物競争って多いのかな。』

〇〇『準備するもの少ないからやりやすいんじゃない?』

確かにね。あともう1つ人気がある理由。それは、やっぱり『好きな人』がカードに書かれるだろうということ。

『借り物競争で好きな人を引いてそのまま告白っ!』みたいなのをしてみたいんだろう。
で、狙われるのは〇〇だろうな。〇〇は誰もが知ってる通りモテる。僕も好きな人を引いたら告白しようと思う。

〇〇『────ギサっ!ナギサ!ねぇ、聞いてる?』

ナ『あっ、ごめん!聞いてなかった』

〇〇『だから、もし借り物競争になったとしたらカードになんて書く?やっぱり好きな人はメジャーだよね!ナギサモテそうだから心配だけど』

ナ『えっ?絶対〇〇の方がモテてるだろ?』

〇〇『そんなことないよ?男子とあまり話さないし、なんなら避けられてる?』

ナ(絶対照れて話せないだけだ、、。)

キーンコーンカーンコーン♪

ナ『始まるから席着こう!』

〇〇『うん!』