王道なんて逸らしてしまえ



「こことここ記入して明日までに提出すること。わからないことあったら連絡しろ。明日までに進路関係揃わねーといろいろ滞るから…」

玄関まで行ってプリントの説明をしている了兄は先ほどのバイオレンスさが消えてしっかりとした先生だった。


なんやかんやいって真面目に先生なんだよねー了兄。




「おい聞いてんのか豚」




「はいすいません聞いております。愛する担任のてんてい」



やっぱ口悪いんだよなこの人。




「わかったならいい。じゃ、俺帰るわ」

そう言うと了兄は靴を履いてドアノブに手をかけた。




「明日は遅刻すんなよ」



そう言う了兄のまなざしは少し暖かくて。






やっぱり昔から知ってるお兄ちゃんだなって感じがした。