王道なんて逸らしてしまえ



「もういい…お風呂…先…入るわ…」


了兄がいるせいで飯を食うスペースがないのだからしょうがない。顔の落書きを少しでも落とすためにお風呂に入ろう。




そう思ってリビングから離れようとすると。


「俺もそろそろ失礼します。ご馳走様でした。」

了兄が礼儀正しく母にそう言った。





母はもう帰っちゃうの〜とか言っていたがわたしは最高に嬉しかった。



「麗」

了兄に呼ばれて振り返る。


「そもそもおまえが進路のプリント忘れてっからここ来たんだよこのタコ」



あ、そーゆーやつでしたか。




「すいませんでした橋爪大先生様様」

とりあえず適当に謝っておく。


「ほんとだよ。俺の足舐めながら玄関までついて来いよこのタコ助が。」


ほんとにこの人教職者なの????



とりあえず玄関まで見送れと言われているらしい。


まぁ例のプリントも貰っていないから、行くしかない。

「へいへい…」


わたしは了兄とリビングを出た。