ーーげんなりした顔で教室を出る彼女の背中を見送る。




やっぱり神田麗俺の思った通りの人間だった。





「女っ気なくて、変に恋愛に一線引いてるひねくれ者…って感じだな」


自分で言った言葉が的確すぎて笑みが零れた。








あー、これからが楽しみだ。














「日本の恋愛はお友達からっていうみたいだし」






神田麗、楽しませてくれよな。










笑みを抑えつつ、俺は荷物を持って部活へと向かった。