後ろから強烈な











タイキック。





衝撃に驚きすぎて一瞬痛みを感じなかった。

が、やっぱり痛い。





「OGYAAAAAAAAAAAJAAAAAAAAAA!!!!!(訳:オギャアアアアアアアアアア!!!!)」




え?!なに?!やっぱ八つ裂きルートだったの?!?!



わたしは尻の痛みに耐えられず、リュックを投げ出した。


そこで榊が口を開いた。





「おまえ、やっぱいいリアクションしてんな」


そう言い放った彼はものすごい笑顔で





わたしが見た彼の笑顔の中で1番純粋な笑顔な気がした。











けど、



けどね、


わけがわからない。




「展開が唐突すぎてわけわかんねーんだよタコスケ!!!とりあえず痔になったらどう責任とってくれるんだこの●●●(自主規制)!!!」


わたしは怒りで振り返り、ありったけの暴言を吐いた。




「ちょ、神田、おま、その顔www倍おもしれぇwww」




振り返ったわたしの顔をみて榊が噴き出す。




そうだわたしいま顔面化け物なんだった。





恥ずかしさで怒りがサーっと引く。


やばい帰りたい。











「やっぱ神田最高。俺、神田好きだわ」









突然榊が核爆弾級の言葉をわたしに浴びせた。




さようなら、麗はもう輪廻転成して来世は貝になります。





そんなわたしの思考を無視して榊は話す。


「俺も正直俺のキャラは寒いと思ってるよ。ただ女の子がみんなそれに気づかないからおもしろくてやってただけで…ただ神田からは嫌いオーラがひしひしと伝わってきたからほんと気になってた」




ちょ…



「俺、女の子ってどっか信用できなかったんだけど、神田、おまえならリアクションも男みたいだし、思ったこと素直に言ってくれるから俺…」






ちょっとまて…







わたしの止まった思考御構い無しに榊はわたしに近づく







やめてやめてやめてやめてやめてやめて




「俺…お前となら素を出した付き合いができると思う…」



待ってほんと迷惑だからーーーー




こんな展開ほんと勘弁してーーーー




その瞬間、わたしは榊に抱きしめられた。











あ、男の人に抱きしめられるの、何年ぶりだろう…





ふとそんなことを考えた。