王道なんて逸らしてしまえ





うん、たぶんそうだ




なぜならわたしが昨日真名に全く同じことをしているからだ。





たぶんやり返してしこたま写真をとって爆笑したのち、真名は先に部活に行ったのだろう。














水性だったら命だけは助けてやろう。

油性だったら八つ裂きにして雨と降らすわ。















「さて、誰もいなさそうだし、どんな面白い顔になってるか見に行くか。」





出来次第ではこの顔のまま部活に出ようと思う。





わたしと真名は一応バレー部だ。

中学からずっとおなじチームで、わたしはセッター、真名はリベロで頑張ってきた。


チーム自体はそこそこ強く厳しいので練習に遅刻している時点でわたしは死刑だ。




どうせ殺されるなら笑いをとって死にたい、そういう心理なのだ。













ひとまずわたしは立ち上がり、鏡のある女子トイレへと向かうべく、廊下に出た。