「ソウナンダ、アトデネ、サカキクン」
よじ登った榊を無視してわたしは歩き出した。寒いイケメンと登校とかほんと勘弁。絶対裏あるこいつ。
「まってよ神田さん」
校門から降り立った榊がわたしの後をついてくる。くんじゃねぇ。時間ずらせよ。トイレ行ってウンコでもしてこい。
「せっかくだから一緒に教室までいこ!パンツみた中だしさ!」
明るく笑う榊。パンツのくだり全然爽やかじゃないからやめてほんと。
「いやー、パンツとかただの布だから布。本当に大事なのはその中身じゃん…とりあえずわたしウンコしてくるから榊くんさようなら」
榊と一緒に登校なんてあらぬフラグが立ちそうで嫌だったのでとりあえず強引に通りかかった女子トイレに飛び込んだ。危ない危ない。イケメンと同じ空気なんて吸ったら死んでしまう。
