ーー8時30分
うん、遅刻です。
校門閉まってます。
あのあと、足遅すぎて啓には置いて行かれた。
そしてわたしは決勝(遅刻回避)にはタイムが足りなかったようだ。
うちの学校は遅刻には厳しいのですぐ校門が閉められてしまう。
さて、乗り越えるか。
わたしの決断に迷いはなかった。
こう見えてもわたしはプロの遅刻ストなのだ。乗り越えなんて何万回やってきたことか。
啓には置いていかれたがわたしは別に運動神経が悪い方ではなくむしろ良い方だ。
こんな校門の柵なんて余裕しゃくしゃくよ。
わたしはこなれた手順で校門に手足をかけてよじ登った。
「ーー水色かぁ」
突然、声がした。
