「遅れてすみません。」

教室のドアをそっと開ける。

担任の池田先生と目が合った。
池田先生は体育体系ごりごり先生だ。


「おう、百々瀬。遅刻とは珍しいな。」

「あっ、はい。時計が壊れてまして...。」

「そうか、朝から災難だな。あはは。」

「あはは。」

苦笑いで済ました私。けど、先生笑い事じゃないよ。猛スピードで走って来たんですよ。はぁ~。

「それよりも平井は今日も遅刻だな。お前ははよ来い!!」

「はい...。」

平井って...。後ろ振り返ると昼翔がいた。寝癖をつけ、眼鏡の奥には眠そうな目だった。

えっ、私が出た時、歯磨きしてたよね?早すぎない。てか、人間?

「二人とも席につけ。」

「「はい。」」


私達は先生に言われる席につく。