瞳の奥



はあぁ~


今日はすごい日だったなぁー。

帰り道とぼとぼと一人で帰る私。

朝兄のせいで疲れた。

嘘だったら、早く説明してよ。


   -回想-


「百々瀬 夜絵。俺の好きな女です。」

グランドは一瞬シーンとなった。

みんな驚いている。

そりゃあ私も。

「...ぷっは、あはは。嘘だよ。」

えっ

「朝日会長どういうことですか?」

「うん?だって裏で実行委員達がこそこそやってるのバレバレだったから、ドッキリしてあげようと思ってね
。」

「じゃあ、この子は好きな女子ってことでは...」

「この子は妹みたいなもんだよ。他の女子に迷惑をかけたら、ダメでしょ?だから、夜絵ちゃんを使わしてもらったわけ。」

ほっとする私。

朝兄が私のこと好きなはずがない。

それより、昼翔は?

辺りを見渡す。

...いない。

朝兄は私の頭をなでる。

「ゴメンね、夜絵ちゃん。」

「うんうん、いいよ。朝兄。」