瞳の奥



ふう~。すっきり。

この時間はみんな体育大会の仕事当たってるから一人ぼっち。

一人でぶらぶらしていると、

「夜絵姉~。」


この声の主は夕陽だ。

頭に赤のハチマキをし、手を振ってやってくる。

ぱっと見たら、女子に間違えるぐらい。

気がつけば目の前に夕陽がいた。

夕陽は私よりちょっとしか身長が変わらないため、夕陽の瞳は私が写っていた。

「夜絵姉?」

夕陽は首を傾げる。

「あ、ごめん。どうしたの?」

「夜絵姉見つけたから、声かけたんだ。あれ昼兄は?」

「阿瀬と一緒じゃない?ここらへんにはいないと思うけど。」

阿瀬とは小学校から一緒で昼翔の親友だ。

「ふーん。」

夕陽の口が少し上がったような?

??

「50mの選手は入場門に集合してください。」

「夕陽もう行かないと...。」

ぎゅ~

夕陽は私に抱き着いていた。

「夕陽?」

「充電完了!!」

夕陽と私の体は離された。

「じゃあ、頑張って来る。」

ガッツポーズして、入場門に向かって行った。

なんだったんだ?