いつも私がそばにいて欲しいと思った人は、

ある日突然いなくなるけど。


今回ばかりは、自分から離れる事を決めた。


だから…、今だけは晴也の事を想わせて…。



ひとしきり泣いて、気持ちに区切りをつけたところで

私は屋上をあとにした。


授業中にもかかわらず、私は教室へと足を進める。


ガラガラガラ


教室のドアを開けると、いっせいに

みんなの視線が私へと注がれる。


国語のおじぃちゃん先生は、


「安積さん、遅刻ですね。」


とノンキだった。


窓際の1番後ろの自分の席へと座った。