私に頭を下げるなんて思わなかったし、

私はやっぱり晴也から離れなきゃいけない。


そう思ったんだ。


「…ごめん。もう晴也とは関わらないから。」


そう言って私はその場を離れた。


向かったのは屋上。


どうしても、晴也がいる教室には行けなかった。


屋上に着くなり涙が込み上げてくる。


誰もいない屋上だけど、私は声を殺して涙を流した。


心から愛しくて愛してると思えた晴也。


晴也だけが私の内面を見ようとしてくれた。


好きになんかならないって思っていたのに、気付けば私の心には晴也がいて。


初めて自分からそばにいたいと思えた人だった。