ここは晴也の行きつけらしく担当の美容師さんに、


「彼女の髪セットして、メイクもお願いします。」


と頼んでいた。


晴也の担当美容師に連れられて私は椅子に座った。


「初めまして、ヨウです。よろしくね。」

「はい…よろしくお願いします。」


ヨウさんは私達より一回り年上で、

とても明るくて気さくな人だった。


「もしかして晴也くんの彼女?」


ヨウさんは私の髪をとかしながらそう聞いてきた。


鏡越しに目が合う。


「いや、違いますよ。ただのクラスメートです。」