私は起きあがり、 「本当にありがとう。」 晴也に頭を下げた。 そんな私を晴也はそっと優しく抱きしめてくれた。 「これからも陽菜ちゃんが辛くなったら俺が助けてあげるよ。」 ひたすら気付かないようにしていた気持ちが溢れそうになる。 晴也が好き。 だけど、私は汚れている。 口にしてはいけない言葉の代わりに、 晴也にきつくきつく抱き着いた。