晴也の顔は横からしか見えないけど、

私は晴也に触れたくてたまらなかった。


物凄く、晴也を愛しく感じる。


だけど、私は晴也に触れる事なんて出来ない。


だって、私は…。


「晴也、私ね中1の時いとこにレイプされたの。」


私の言葉にビックリしたのか、

晴也は振り返って私を見た。


けれど、私は話すのをやめなかった。


「いとこって2コ上なんだけど、私が中1の時部屋にいたらいきなり入ってきたの。

最初はもちろん抵抗したんだけど、私、どうでもいいやって思って、そのまま…。

1人ぼっちだし、何の為に生きてるんだろうって思ってて。

で、死のうと思ったの。」