住宅街から1本ずれれば大きな通りに出る。
そこでタクシーを拾って私達は晴也の家へと向かった。
晴也の家は、この辺では高級住宅街と呼ばれる場所にあって、
とっても大きな家だった。
こんな遅くに非常識だとは思ったけど、
私は晴也におんぶされたまま家に上がる。
家族は寝ているのか、ひっそりと静まり返っている。
2階にはドアがいくつもあって、晴也は突き当たりの部屋を開けた。
ここが晴也の部屋。
私はベッドの上に下ろされた。
「ちょっと待ってて。」
晴也は部屋を出て行った。
少しして戻ってくると、
私の為にお風呂を沸かしてくれたらしい。

