晴也の言葉をさえぎり、下を向いて涙をグッとこらえる。


晴也は何か言いたそうにしながらも、


「辛くなったらいつでも連絡して。」


私に紙の切れ端を残し、部屋を出て行った。


膝の上で握りしめていた拳の上にのせられた紙切れ。


それには晴也のケータイ番号が書いてあった。