涙を見られた恥ずかしさ。
ベラベラと過去を語ってしまった私。
そして何より、誰かに頼ってしまうのが嫌だった。
だから私は自分から突き放したのに。
そんな私に晴也は、
「無理しなくていいよ。
寂しいなら寂しいって、
俺じゃ頼りにならないかもしれないけど言ってほしい。」
リスカの跡を優しく撫でながらそう言った。
こんな私にしっかり向き合ってくれた晴也の優しさが嬉しくて。
…でも、
「私に優しくしないで。」
撫でられていた手を引っこめる。
「だから、強がら…」
「お願いだから。優しくしないで。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…