「陽菜ちゃん、笑った方がいいよ。」
そんな私に晴也は身を乗り出す勢いで言ってきた。
戸惑ってしまう。
「あっ、ごめん。でも、いつも1人でいて周りのみんなは不機嫌に見えてるみたいだけど、
俺には寂しそうにしか見えないから。」
晴也には見透かされている気がした。
「言いたくないなら言わなくていいし、
余計なお世話なのはわかってるけど、何かあったの?」
私の様子をうかがいながら聞いてくる晴也。
「…私、母親に捨てられたの。」
意外と冷静な私。
一瞬晴也の顔色が変わった気がしたけど、私は話を続けた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…