そして、何より生きる気力までもなくしてしまった。
カチカチカチ
カッターの刃を出し、手首にあてる。
おばぁちゃんの所に行きたい。
おばぁちゃんに会いたい。
目をつぶり、私はカッターの刃を引いた。
ピリッとした痛みに目を開けると、
私の手首からはスーッと赤い血が流れている。
この血がどれだけ流れたら、私は死ねるの?
私はただボーッと手首を見ていた。
どれぐらいボーッとしていたのかはわからない。
「陽菜、私お腹すいたんだけど。」
ガチャっと私の部屋を開けたおばさんと目が合う。
「何やってんの!?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…