「はい、どうぞ。」 テーブルに温かい紅茶を置く。 「ありがとう。」 私は瑞穂ちゃんと向かい合って座った。 「この前はいきなり帰ってごめんね。」 先に口を開いたのは瑞穂ちゃん。 「ううん、いいの。」 紅茶を一口すする。 「この1週間ずっと考えてたんだ。」 「うん。」 「私の本当のお母さんは、父と陽菜ちゃんのお母さんがずっと不倫してたのは知ってたの。 私は母の泣いてる姿を見てきてたから、父を許せなかった。 陽菜ちゃんのお母さんの事も。」 「うん。」