「………」


ものすごく驚いた顔の瑞穂ちゃんは、言葉が出ないと言ったかんじで何も言わなかった。


重苦しい空気が私達の間を流れる。


どのくらいの沈黙だっただろうか。


突然、瑞穂ちゃんは立ち上がり、


「ごめん。
私、帰る。」


カフェを出て行ってしまった。


やっぱり瑞穂ちゃんには受け入れがたい話だったんだ。


頭をかかえて座る私の元に晴陽がトコトコ歩いてきて、


「ママどうしたの?
みずちゃんとケンカしたの?」


心配そうに顔を覗き込んでくる。


「大丈夫だよ。さっ、お買い物して帰ろうか?」