パラパラと紙は私の手から滑り落ちていく。
晴也はその資料を封筒にしまい、そっと私を抱きしめてくれた。
「お母さんが、瑞穂ちゃんの家族を壊したの…?」
晴也は何も言わず、抱きしめる手に力を入れた。
「ねぇ晴也、私はこれからどんな顔で瑞穂ちゃんに会えばいい?
私のお母さんが、亡くなった瑞穂ちゃんのお母さんや瑞穂ちゃんを苦しめていたんだ。」
一気に涙が溢れ出し、晴也にすがりついて私は泣いた。
何も考えたくはなかったし、考えられなかった。
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