「瑞穂ちゃんは私にとって大切な人なの。 結婚したって連絡したらすごく喜んでくれて、食事の話が出たんだ。」 「そっか。 今週は仕事あるから、土曜日なら大丈夫だよ。」 「じゃあ、そう伝えとくね。」 引っ越しやら入籍やらでバタバタしてて瑞穂ちゃんと全然会ってなかったけど、 連絡だけは取り合っていた。 「そういえば、私お義父さんの事ずっと清水さんって呼んでたんだけど…。」 「それ、親父の旧姓。 親父は婿養子なんだ。 周防は母さんの方。」 「そうだったんだ。」