呼ばれた方へと顔を向けると、そこには晴也の姿。


ひどく驚いた顔の晴也は、隣に居た清水さんと私の顔を交互に見ている。


そして、


「何で2人が一緒に居るの?」


と。


晴也の言い方だと清水さんの事を知っているみたいだ。


どういう事だろうと思い清水さんを見ると、

清水さんもまた驚いた顔で晴也を見ている。


「晴也…。」


清水さんの口から出た言葉は“晴也”。


どうして清水さんが晴也の事を知っているんだろう?


軽くパニックになっていると、今度は晴也の口から


「…親父。」


と、紡がれた。