「うーん、まぁ色々あってね。」
悟られないようにと言葉を濁す。
「名前は?」
「晴陽。」
「はるひ?どんな字書くの?」
晴也は、もう気付いていたのかもしれない。
晴陽が自分の子供だって事に。
漢字を言ってしまえば完璧にバレてしまう。
なのに、こういう時って咄嗟に嘘がつけないみたいで私は素直に言ってしまった。
「晴れに太陽の陽。」
晴也はそれを空中に書いて、ゴクリと1つ唾を飲み込み、
「陽菜ちゃん、本当の事言ってね。
あの子は俺の子だよね?」
「………」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…