「いいんですか?
すいません、ちょっとお借りします。」
私の声を掻き消し、晴也は瑞穂ちゃんにペコリと頭を下げる。
「じゃあはる、私と先に帰ってようね。」
「うん…。」
晴陽は心配そうに私の顔を見ていたけど、
瑞穂ちゃんと手を繋いで渋々歩いて行った。
「さて、立ち話もなんだから喫茶店にでも入ろうか?」
「うん。」
歩き出す晴也の後を追いかける。
近くにあった喫茶店に入り私達は向かい合って座る。
「約4年振り?」
先に口を開いたのは晴也。
「陽菜ちゃん、いきなり学校辞めちゃうし全然連絡つかないんだもん。」

