「陽菜ちゃん、今日から私達は一つ屋根の下で暮らす家族だから、仲良くやっていこうね。」


おじさんは優しい笑顔を向けてくれた。


「はい、お世話になります。」


私は軽く頭を下げた。


樹は、疎ましそうに私を見ている。


こうして私はおばさん家族の元、新しい生活をスタートさせた。


新しい小学校でも私は友達を作ろうとはせず、1人でいる事が多い。


おばさん達といる時はなるべく笑顔を作り、

夜寝る時は布団をかぶって涙を流す。