少し真面目な顔つきにかわった瑞穂ちゃんを見て、 自然と私は背筋を伸ばして座り直す。 「何?」 「あのね、店長が戻ってきてくれないかなって言ってたの。」 「えっ?」 瑞穂ちゃんの話というのは、バイトに戻ってきてほしいという事だった。 ずっと人手が足りないというのは聞いていたけど、 私に声がかかるほど深刻だったみたい。 「はるがいるのは店長ももちろん知ってる事だけど、週に2、3出てもらえるだけで助かるって。」 「そうなんだ。」 「ちょっと考えてみてくれないかな?」 「うん、考えてみる。」