仕事で疲れているはずなのに、休みの日は私と一緒に遊んでくれて

公園にもよく連れてってくれた。


中でも私はブランコが大好きで

母はブランコに乗る私の背中をそっと優しく押してくれた。


晴陽が産まれてからというもの、私は昔を思い出す事が多かった。


母との思い出は幼すぎて覚えてない事の方が多いけど、

ブランコだけはよく覚えていた。


そんな風に昔の事を思い出していると、


♪〜♪〜♪


ケータイが鳴りだした。


着信は瑞穂ちゃんから。


「もしもし?」

『陽菜ちゃん?何してた?』

「今ね、はると公園に来てたんだ。」