「あっ、あっ。」
最近の晴陽は色んな事に興味があり指差しも増えた。
日々成長している晴陽が微笑ましく感じる。
プラプラと近所を歩き小さな公園に辿り着いた。
「はる、ブランコ乗る?」
「んっ。」
誰もいない小さな公園で、私は晴陽を足の上に乗せてブランコをこいだ。
「はる、楽しい?」
「キャハハ。」
嬉しそうにはしゃぐ晴陽を見ていると、自分の小さな頃を思い出す。
母がいなくなったのは私が4歳の誕生日を迎えてすぐだった。
父がいなかったから、母が毎日仕事をしていて
唯一の休み日曜日が来るのをいつも心待ちにしていた。

