でも、私には病院にまで付き添ってくれた瑞穂ちゃんに新くん、

私を支えてくれる清水さんがついている。


1人で産んで育てるなんて言ってたけど、私は1人じゃない。


「もう頭見えてきてるからね。
はい、最後にもう1回いきんでみよう。」

「ン〜〜……アー!!!」


………


「おめでとう!産まれたよ。」


助産師さんの声が聞こえ、その後に


「ンギャ〜、ンギャ〜」


元気な産声が聞こえてきた。


「ハァ…ハァ…産まれた。」


産まれた瞬間、体の力が一気に抜けていった。


「元気な男の子だよ。」