幸せの晴れ



ケーキ屋さんでおしゃべりに夢中になり、だいぶそこで時間を費やしてしまった。


外に出るともう暗くなっていた。


「新に迎えに来てもらって家でご飯にしようか?」

「いいね、それ。」


瑞穂ちゃんは早速新くんに連絡して迎えに来てもらった。


「お前達、俺を足に使ってるだろ。」


なんて言ってたけど、新くんはいつも迎えに来てくれる。


瑞穂ちゃんの家に着いて、早速夕飯の準備に取り掛かった。


「…なぁ、4月になったのに鍋?」


新くんはテーブルに用意された鍋や野菜を見てボソリと呟いた。